僕にはプログラマーが向いているのか?
そう思うようになったのは、大学4年で同級生とのプログラムレベルに差が開いていることがきっかけだ。
同じカリキュラムでも同級生が一歩先を行っていることに対して、このまま社会人になっても満足に技術を習得する自信がない。
と学生時代、常に考えながら日々を過ごしていた。
その結果就活時代もエンジニア職を避けるように出版、メーカー、医療、教育と業界を紆余曲折。就活を経て、エンジニアとしてGENZに入社。もちろんIT業界。
エンジニアなのだがプログラムは書かない。
そんな、なぞなぞクイズみたいな仕事があることを知っているだろうか?
コードを書かないなんてエンジニアじゃないと思う人もいそうなので、少し説明する。
僕が就職したコードを書かないエンジニアの正体は、テストエンジニアと呼ばれる職業である。
情報系出身の学生ならば聞いたことがあるであろうV字モデル。
その尾を担うのがテストエンジニアという職業である。
「ただテストするだけやん!簡単やん」
というように入り口はプログラムの知識に関しては、重要視されない。
しかしその入り口は、簡単に見えるだけの張りぼて的な入り口。
主な内容としてテスト計画、テスト設計、テスト実施などを行う。
テスト計画は、テストプロセス全体の計画を立て、テスト戦略や計画を文書化する。これには、テストの範囲、優先順位、テストの種類(機能テスト、統合テスト、パフォーマンステストなど)、リソースの確保、スケジュール作成などが含まれている。
テスト設計は、要件や設計仕様書を基に、具体的なテストケースを設計する。 テストケースは、ソフトウェアの機能や要件を網羅し、異常な動作やエラーを検出するために作成する。
テスト実施は作成されたテストケースを実行し、ソフトウェアの挙動や機能をテストする。不具合が発生した場合は、「不具合報告書」を作成する。 この報告書では、誰が見ても、理解ができ、再現できるような報告書を書かなければいけない。
これらが一般的なエンジニアで言う、コードを書くということに当たる。
情報系の学生はプログラムを書いていて、他人が読みやすいように意識をして書いているだろうか?
インデント、スペース、コメントアウト
これらの要素は別に意識をしなくても、プログラムは実行できるし、他人に見せることはほとんどないから、あまり考えたことのない学生も少なくはないだろう。
そう、入り口は、簡単に見えるだけの張りぼて的な入り口
そんな職種に、なぜ学生時代にPythonで機械学習のコードを書いていた人間が入っていったのか?